京山宗若師匠と三原佐知子師匠をお招きしての浪曲寄席でした。お二人とも2回目のご出演でしたので、大変和やかな雰囲気の中でお楽しみいただけたと思います。京山宗若師匠はおなじみの軽快なテンポの小気味よい口演で「破れ太鼓」と「源太恋時雨」を、三原佐知子師匠は戦争の悲惨さを題材にした「羽ばたけ千羽鶴」「あぁ残留孤児」をそれぞれご披露くださいました。
特に「羽ばたけ千羽鶴」のモデルとなった広島の原爆の被爆者である佐々木禎子さんの命日が奇しくも10月25日（浪曲寄席当日）だったこともあり、いつも以上に熱のこもった口演で、会場からは多くの啜り泣きが聞こえておりました。
足元の悪い中ご来場いただきましたお客様には大変ありがとうございました。また、会場の都合でお断りしなければならなかったお客様には心よりお詫び申し上げます。
次回は2月ごろの開催を予定しております。第10回ということでがんばりたいと思いますので、お楽しみに。