今回もたくさんのお客様にご来場いただきありがとうございました。
掛け合いを催促されて笑いが起こるなどいつにもまして楽しい公演となりました。

〜天光軒　新月〜
「宇和島情話」　北沢栄一の幼いころの話
幼くして両親を失い姉さえも騙されて連れ去られようとしたとき
だました相手を刺してしまいました。栄一少年学校の先生に励まされ
罪を償い…　闇の中から出でて未来に向かう
善と悪とが入り乱れ宇和島情話に

〜春野　恵子〜
「両国夫婦花火」
親は子を子は親を夫婦は熱い心と心を
通い合わせて見上げる空に　ドンと上がるよ打ち上げ花火
江戸は両国　川開き　めでた　めでたの　夜の空
玉屋・鍵屋

〜春野恵子〜
「神田松五郎」
火事と喧嘩は江戸の華と言われた時代、天涯孤独となった子供時代の松五郎
町火消しの元に引き取られ、親子三人仲睦まじく暮らしていた。ところがある時、 近所の子供たちと喧嘩になり、怪我をさせてしまう。しかりつける父。だが、そのわけを知った時、父は・・・。後に「神田市場に過ぎたるものが二つあり。山車と男松五郎」とうたわれた神田松五郎少年時代の物語。人の絆の尊さを謡っています。

〜天光軒　新月〜
「父帰る」
菊池寛の原作
明治40年頃のこと　かって家族を顧みずに家出した父が、20年ぶりに落ちぶれ果てた姿で 戻って来た。母と次男と娘はこれを温かく迎えたが、貧困と闘いつつ一家を支え、弟妹を 中学まで出した長男・賢一郎は、決して父を許さなかった。父は家を去る。しかし哀願する母の叫びに賢一郎は翻意、弟を連れて狂ったように父を追う